フィギュアスケートと音楽
2010,03,05 | 音楽のこと
オリンピックゲームの真央ちゃんの演技は今さらですが、素晴らしかったですね。
4年前荒川静香さんが活躍した後、トゥーランドットが音楽家にリクエストに出ていたように、今は真央ちゃんのフリープログラムの曲目「鐘」をリクエストに応えられるよう、音楽家が練習しています。
ところで、私は、オリンピックでフィギュアの技を見ているとピアノの演奏そのものを連想する時があります。ピアノのクラシックにもフィギュアスケートの真央ちゃんのトリプルアクセルやプルシェンコの高速4回転ジャンプのようなオリンピックレベルの超絶技巧の演奏があるのです。
ということで、今回はピアニスト、アルカディ ヴォロドスをご紹介したいと思います。
私と一緒で1972年生まれです。サンクトペテルブルグ音楽院で声楽を学んだ後、1987年になってピアノの専門教育を受け、96年からニューヨークを皮切りに世界各地で演奏を始めて話題になった想像を超えるようなテクニックを持つピアニストです。天才という言葉も彼の前では褪せて聞こえるような鬼才です。作曲も行い、クラシック曲もリストやホロヴィッツによって編曲されたものを更に手を加え別次元のものにしてしまいます。
モーツァルトのトルコ行進曲も彼に手を加えられるとこんな感じに様変わりします。
如何でしたか?アルテリーベでこんな演奏があったら、お客様は口をあんぐり開けたまま見入ってしまうかもしれませんね。
私と恋に落ちて!?
2010,03,03 | 撮影行われました
実は、これは、先日の映画の撮影風景。アルテリーベでは、よく撮影が行われます。
監督・脚本は、鴻上尚史さん。
主演は深田恭子さんと椎名桔平さんです。
スタッフの方々は、エキストラさんも含めて70名以上。
結構広い店内なんですが、撮影機材などもあり、さすがにこの日は狭く感じました。 撮影隊の皆さんの熱気もすごかったです。
窓の外もこんな感じで、
当たり前ですが、スタッフさんの手際の良いこと。
椎名さん登場。実物はさらにイケメンでした。撮影の合間に気さくに話しかけてくれたりして、ちょっと嬉しかったです。
残念ながら、柱の陰には、深田さんは撮れませんでした。
同じシーンを何度も何度もリハーサルと本番を繰り返しながら撮影していくとても根気のいるお仕事のようです。(いやーほんとに大変そうでした)撮影隊の皆さんお疲れさまでした。
『私と恋に落ちて』~恋愛戯曲~
依頼したドラマの台本を受け取りに“恋愛ドラマの女王”と呼ばれる女流脚本家・谷山(深田恭子)のホテルを訪れたテレビ局のプロデューサー・向井(椎名桔平)。谷山は向井に、本当の恋愛ドラマを書くために、「私と恋に落ちてちょうだい」と言い放つ。 向井は谷山に翻弄されていく。谷山の書く<台本>の世界では、脚本家を目指す人妻・吉澤(深田恭子)が、やはり訪ねてきたテレビ局のプロデューサー・長谷川(椎名桔平)に恋をする。人妻・吉澤が書く<台本の中の台本>では、売れっ子脚本家・谷山が、<現実>と同じように、向井に「私と恋に落ちて」と迫る。 3つの世界を早いテンポで越境する恋愛コメディー。
秋公開予定の映画です。映画の中でアルテリーベのシーンを是非チェックしてみてください!
門田
ヨーロッパへ行くということ
2010,03,03 | Introduction, エトセトラ…, ミュージックレストランとは?
私は年に何度も渡欧しています。常日頃、ヨーロッパに行くということにロマンがあったということを忘れないでおきたいといつも思っています。ロマンとは、目的意識とそれに付随する風情のことを指します。
例えば、100年前のニッカウィスキーの竹鶴さんは馬車、汽車、船を乗り継いで遥々渡欧したわけです。
何年という月日をかけた旅は、大きな苦難があったことも想像されます。
そして、スコットランド人の嫁をはるばる北海道に連れて来るなんて我々の想像を超越した行動です。
では、40数年前、母が初めて渡欧した時代はと言うと、ボーイングのジャンボジェットが初めて就航して間もない頃で、だいぶ行きやすくなってはいますが、当時は冷戦の最中。
ロシアの上空を飛べないのでアラスカのアンカレッジ経由で16~7時間はかかっていました。
日本人の海外旅行客が少しずつ増え始めた頃で、当時、ルノートルやコルドンブルーなどフランス料理学校にはまだ日本人も少なかった時代です。
そこには憧れというか、ロマンがあったのです。
今は旅行も誰でも簡単にできるようになりました。でも、外国旅行といっても美術館巡りや観光だけでなく何か現地に触れて見つけてこれるといいですよね。
私がヨーロッパに行く理由は家族のこともありますし、子供の頃向こうで育った頃のノスタルジーもあります。それとともに、アルテリーベの音楽家、ドレスの買い付け、現地のレストランの食べ歩き、そしてシェフとの交流などを通して、ヨーロッパをそのまま横浜にそのまま持ってくることが最も大きな理由です。
アルテリーベにご来店のお客様にそのロマンを少しでも感じていただけたらと思っています。
今度お越しいただいた時は、是非味わってみてください。
日比生
Décor 布団張り
2010,02,25 | 内装:Secession
アルテリーベの壁面の織物はヨーロッパの伝統的工法を用いて張られています。
布団張りや緞子張りといった工法で、実はシェーンブルン宮殿やヴェルサイユ宮殿などと同じ張り方です。日本では国会議事堂も同じような張り方をしています。
どのような工法かと言うと、壁面全体に木枠を作り、綿ネルを張って下地を施し、その上に仕上げの織物を上下左右に鋲留して壁面全体に張ります。下地に綿が入っているので、壁を触るとフカフカしています。音の反射も適度に緩和され、室内音楽を愉しむためには最適な環境になります。
アルテリーベの見えないこだわりの一つです。
Mangalica ハンガリーの国宝 マンガリッツァ豚
今回はハンガリーの豚のご紹介です。
豚と言っても普通の豚ではありません。
風貌は、羊?猪?豚?
寒さにも耐えられるように深い羊毛のような毛に覆われています。
肉質は赤く、特に肩ロースは霜降りがあり、豚というより、和牛です。肩ロース肉の写真です。
実際に脂肪の融点はイベリコよりも低いと言われ口溶けが非常にいいのです。
そして、食べてみると柔らかく豚や羊独特のクセもなく、なんと本当に和牛のような味わい。
肩ロースを焼いてうちのスタッフに何も言わずに試食させてみると、全員が和牛と思ったというほどです。ハンガリーではこの稀少な豚が国家遺産として認定されているとのこと。
アルテリーベでは、このハンガリーの国宝を黒ニンニク、黒胡麻、牛蒡と白金時豆のピュレを添えてお出ししています。